第173回 ユネスコ無形文化遺産へ提案された鷲宮催馬楽神楽(わしのみやさいばらかぐら)
令和7年(2025)11月28日に文化庁から、ユネスコの無形文化遺産の登録候補として「神楽」が提案されることが発表されました。この「神楽」は、全国の国指定重要無形民俗文化財の神楽40件で構成されるもので、その一つに本市の鷲宮催馬楽神楽が含まれています。
無形文化遺産は、国際連合の教育・科学・文化の専門機関であるユネスコによる国際的な文化遺産保護の枠組みです。社会のグローバル化の進展により、世界各地の多様な伝統的慣習、芸能、祭礼行事や伝統工芸技術等の無形文化遺産が失われつつあります。これらの文化遺産を尊重する意識を向上させ、その保護に関する国際協力を促進することを目的とした無形文化遺産保護条約がユネスコで採択されました。令和7年時点で、日本を含む185か国がこの条約を締結し、全世界で716件の無形文化遺産が登録されており、このうち23件が日本国内の無形文化遺産にあたります。
今回無形文化遺産として提案される「神楽」は、特定の場所に神座(かむくら)を設け、神霊(しんれい)の来臨(らいりん)をあおぎ行う神まつりにおいて演じられてきた民俗芸能で、日本各地に伝承され、地域の歴史や風土を反映して多彩な姿をみせてきました。
本市に伝わる鷲宮催馬楽神楽は、平安時代の歌謡の催馬楽を取り入れた神楽とされ、『古事記』や『日本書紀』の神話を題材とした曲目が演じられます。演劇的要素のない神楽の古い時代の形態をのこし、関東地方に伝わる神楽の源流とされ、昭和51年(1976)に国の重要無形民俗文化財に指定されました。
ユネスコによる「神楽」の無形文化遺産登録の審査は令和10年(2028)とみられています。久喜市を代表する文化財である鷲宮催馬楽神楽が世界中の人々に知られるとともに、今後の保存・継承活動の一助となることが期待されます。
このページに関するお問い合わせ
教育部 文化振興課 文化財・歴史資料係
〒340-0295 久喜市鷲宮6丁目1番1号
電話:0480-58-1111 ファクス:0480-31-9550
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。








