第170回 星川で保護されたオオサンショウウオ
埼玉県羽生市の羽生水郷(すいごう)公園にある「さいたま水族館」では、平成6年(1994)5月23日に久喜市(旧菖蒲町)の星川と見沼代用水の分岐部分(八間堰(はっけんぜき)から弁天橋付近)で保護されたオオサンショウウオが飼育されています。
このオオサンショウウオは、保護当時で10歳以上と思われる成体で、現在は水族館の荒川上流域のコーナーの水槽にいます。オオサンショウウオ自体、本来は関東地方には生息していないとされていることから、飼育されていた個体が逃げた可能性なども考えられますが、なぜ星川にいたのかは全く不明です。星川は、延長約33.7キロメートルの利根川水系の一級河川で、熊谷市から始まり、行田市や鴻巣市、加須市を経て久喜市を流れており、白岡市と蓮田市の境界で元荒川に合流します。このため保護された個体がどこからやってきたのか、謎は深まるばかりです。
さて、水族館の水槽で飼育されている個体ですが、体重4.4キログラム、全体の長さは80センチメートルもあります。オオサンショウウオは日本の固有種で、水の中に住む夜行性の両生類です。寿命は飼育下では50年以上生きる場合もあるそうです。かつては、肉が非常に美味とされ食用に捕獲されていたほか、河川改修やダム建設等により生息地が無くなってしまい数が大幅に減ってしまったことから、昭和27年(1952)から国の特別天然記念物として保護されています。しかし、外来種との交雑が問題となっており、日本の固有種としてのオオサンショウウオは非常に貴重な存在になってしまいました。
水族館を30年以上見守り続けているオオサンショウウオは、とても愛嬌のある顔立ちの生き物です。久喜市と縁のあるオオサンショウウオですので、水族館を見学された際にご覧になって、野生生物保護や自然の大切さ等を話し合ってみてはいかがでしょうか。
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