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第46回 作品の重要な舞台・栗橋宿怪談牡丹灯籠(かいだんぼだんどうろう)

更新日:2016年3月23日

『怪談牡丹灯籠』は、中国の「牡丹灯記(ぼたんとうき)」を原作に、さまざまな人々を複雑に絡ませた人情話へと昇華させて創作した、落語家三遊亭円朝(さんゆうていえんちょう)(1839~1900)の代表作の一つです。

作品の構成は、飯島平太郎(いいじまへいたろう)(後の平左衛門(へいざえもん))と黒川孝蔵(くろかわこうぞう)が斬り合う「発端」、飯島平左衛門の娘お露(つゆ)と萩原新三郎(はぎわらしんざぶろう)が惹(ひ)かれ合う「お露新三郎」、牡丹灯籠を提(さ)げて新三郎のもとに毎晩通ってくるお露が、幽霊であると露見(ろけん)する「お札(ふだ)はがし」、幽霊のお露に協力した伴蔵(ともぞう)と妻お峰(みね)が江戸から逃れて栗橋宿を舞台に展開する「栗橋宿」、伴蔵が捕縛され、黒川の息子孝助が悪人を討ち取る「宇都宮」などで、全体として勧善懲悪(かんぜんちょうあく)物語になっています。

この作品の重要な人物の一人である新三郎の下働(したばたら)き伴蔵の故郷が栗橋宿とされ、妻お峰(みね)と江戸から逃れて栗橋宿で開いたのが荒物屋「関口屋」です。そして、料理屋「笹屋」の酌婦(しゃくふ)お国(くに)と伴蔵が懇(ねんご)ろになることで、伴蔵・お峰・お国の三者の思惑(おもわく)が複雑に絡み合いながら、物語は「栗橋宿」のクライマックスへと進んでいきます。

お国が勤めていた「笹屋」は、明治期に刊行された『埼玉県営業便覧』に、笹屋の屋号を持つ凍氷貯蔵のお店が記されていたり、明治期の円朝の紀行文『上野下野道の記』に栗橋宿を訪れた円朝が笹屋に宿泊していることなどから、モデルがあったと考えられています。また、『上野下野道の記』の中で円朝は、「(栗橋宿は)牡丹灯籠の友蔵の産地なり」と自ら記しています。

江戸末の栗橋宿を舞台にしたこの作品は、往時の栗橋宿の姿の一端を、今なお留(とど)めているものです。暑くて眠れない夜に、ぜひご一読ください。

画像 『埼玉県営業便覧』の笹屋
 『埼玉県営業便覧』の笹屋

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