第117回 久喜高校バレーボール部の活躍
更新日:2024年4月1日
問い合わせ先:文化振興課文化財・歴史資料係
埼玉県立久喜高等学校は、創立当初から文武両道に秀でた女子高として、勉学・部活動の各方面において活躍しています。なかでもバレーボール部の歴史は古く、大正10年(1921)の久喜高校の創立とほとんど同時の創部で、大正13年(1924)の第1回埼玉県女子中等学校競技大会では優勝を、昭和4年(1929)の明治神宮競技大会では本大会に出場するなど、優秀な成績を収めています。
戦後は、昭和21年(1946)に埼玉県バレーボール連盟の事務局が久喜高校におかれ、稲山壬子(いなやまじんし)先生(のちの東京オリンピック日本チームの強化コーチ)が初代理事長となりました。稲山先生は久喜高校バレー部の指導者として「どうせやるなら日本一を目ざそう」と猛練習を開始し、部員たちもよくそれに応えたことから、翌年の第1回埼玉県バレーボール総合選手権大会では見事初優勝を成し遂げています。久喜高校バレー部が悲願の全国制覇を達成するのは昭和28年(1953)のことで、この年の全日本バレーボール女子高校選手権大会及び国民体育大会の両大会で初優勝し、全国1位の座を勝ち取っています。
その後の成績も目覚ましく、昭和34年(1959)の全日本バレーボール高校女子選手権大会、昭和42年(1967)の全国高等学校総合体育大会でも優勝を果たしています。さらに、昭和46年(1971)の春の高校バレーの第2回大会では3位に入賞しました。当時のメンバーであった吉田真理子選手は、昭和51年(1976)の第21回オリンピックモントリオール大会に出場し、東京オリンピック以来12年ぶりの優勝を果たして金メダルを持ち帰っています。
郷土資料館では久喜高校バレー部の活躍や昭和40年頃の市内各地の様子などを紹介した第11回特別展「1964~その時代と久喜~」を9月5日まで開催しています。ぜひご覧ください。
※特別展は令和3年9月5日(日曜日)で終了いたしました。
昭和42年の全国高等学校総合体育大会で優勝した久喜高校バレーボール部の凱旋パレードの様子
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