水痘(みずぼうそう)にご注意ください
~咳エチケット、手洗いをして感染予防に努めましょう~
埼玉県感染症発生動向調査による県内医療機関(定点)からの伝染性紅斑の報告数は4月初旬から増加し、2025年第19週(5月5日から5月11日)は、1定点当たり1.43人となり、国の定める注意報の基準値である1人を大きく上回り、増加傾向が確認されました。妊婦など重症化しやすい方は注意しましょう。
保健所管内別での1定点当たり報告数は、多い順に、朝霞保健所(3.40人)、熊谷保健所・川越市保健所(2.40人)、南部保健所(2.33人)となっています。久喜市を含む幸手保健所の報告数は1.20人になっています。
水痘(みずぼうそう)とは
水痘は、水痘帯状疱疹ウイルスによって起こる感染症で、本県では感染報告数の6から8割程度を9歳以下が占めています。季節的には、12月から7月に多く報告されます。
典型的な症例では、全身性でかゆみのある発疹、紅斑(皮膚の表面が赤くなること)や丘疹が現れて短期間で水疱(水ぶくれ)や膿疱(膿のたまった水ぶくれ)となり、痂皮化(かさぶたになること)して治癒するとされています。数日にわたり次々と新しい発疹があらわれるので、様々な段階の発疹(丘疹、水疱、痂皮)が同時にみられます。
発疹出現の1から2日前から、出現後4から5日(もしくはかさぶたになるまで)感染力があります。
潜伏期間は2週間程度(10から21日)です。成人では発疹出現前に1、2日の発熱等を伴うことがありますが、子どもでは通常発疹が初発症状です。成人でより重症になり、皮膚の感染や肺炎、脳炎などの合併症の頻度も高くなります。免疫機能が低下している場合の水痘では、生命の危険を伴うことがあるので十分な注意が必要です。
成人、特に妊婦の感染は重症化しやすく、妊娠初期の感染によって、胎児に先天性水痘症候群という低出生体重、四肢低形成、皮膚瘢痕などを伴う先天異常をおこし、分娩前5日から分娩後2日の感染によって新生児に致死的な重症水痘が生じることもあります。
主な感染経路は、患者の咳やくしゃみなどに含まれるウイルスを吸い込むことによる「飛沫感染」「空気感染」、ウイルスが付いた手で傷口や粘膜に触れることによる「接触感染」です。
感染経路
感染経路は、患者の咳やくしゃみなどに含まれるウイルスを吸い込むことによる「飛沫感染」「空気感染」、ウイルスが付いた手で傷口や粘膜に触れることによる「接触感染」です。
予防のポイント
1・2歳のお子さんは水痘ワクチンの定期予防接種の対象です。予防接種スケジュールに沿って接種を受けましょう。
飛沫感染を防ぐため、普段からマスクの着用等咳エチケット
- 咳やくしゃみを他の人に向けて発しないこと
- マスクをしない状態で咳やくしゃみが出るときはハンカチなどで口を覆うこと
- 手のひらで咳やくしゃみを受け止めた時はすぐに手を洗うこと等を守ることを心掛けましょう。
接触感染を防ぐには、手指などに付いたウイルスを流水・石けんによる手洗いで物理的に取り除くことが有効です。患者の水疱や患者が使用したものに触れた後は、傷口や鼻や口、目などの粘膜に触れる前に必ず手を洗いましょう。
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