第3次久喜市男女共同参画行動計画（令和5（2023）年度～令和9（2027）年度）

　現在、国では男女共同参画社会の実現のため、さまざまな取組みが進められていますが、「男は仕事、女は家庭」という言葉に代表される固定的性別役割分担意識や無意識の思い込み（アンコンシャス・バイアス）などから、女性の社会参画やワーク・ライフ・バランス（仕事と生活の調和）の進展が十分でない状況があり、仕事と家庭や地域生活を両立させるための環境の整備などが一層求められています。
　また、重大な人権侵害である性別による暴力などの問題や、近年増加している自然災害に対する防災対策に男女共同参画の視点を取り入れることなど、引き続き取組むべき課題に加え、ＬＧＢＴＱ＋（プラス）と呼ばれる性的少数者を含む多様な性のあり方への正しい理解やその人権の尊重など、新たな取組みが求められています。
　さらに、令和2（2020）年からの新型コロナウイルス感染症の拡大により顕在化した、女性に対する暴力の増加や就労環境の悪化、子育てや介護の負担の増加など、特に女性が大きな影響を受けており、男女共同参画社会の実現に向けた取組みをより一層充実させる必要があります。
　このような状況の中、本市では、現行の「第2次久喜市男女共同参画行動計画」の計画期間が令和4（2022）年度で終了することに伴い、これまでの成果や課題を踏まえるとともに、男女共同参画の推進における新たな課題や社会情勢の変化に対応するため、誰もが活躍できる持続可能な社会づくりに向けて、「第3次久喜市男女共同参画行動計画」を策定しました。
　本計画では、久喜市の男女共同参画社会の実現に向けた目標や目指す姿を定めています。また、「久喜市SDGｓ取組方針」に基づき、SDGsの理念を計画に反映させることで、SDGsの推進に努めています。

　令和5（2023）年度から令和9（2027）年度まで

　男女がいきいきと活躍できる社会の実現 ～誰もが尊重され、認め合える社会へ～

　目指す姿1　男女共同参画社会の実現に向けた基盤の整備
　目指す姿2　あらゆる分野で男女が活躍できる環境の整備
　目指す姿3　すべての人が安心・安全に暮らせるまちづくり

　第3次久喜市男女共同参画行動計画は、久喜市男女共同参画審議会による審議、市民意識調査、パブリック・コメント制度など、さまざまな市民参加を踏まえて策定しました。
　・久喜市男女共同参画審議会
　・久喜市男女共同参画に関する市民意識調査および中学生アンケート調査報告書
　・第3次久喜市男女共同参画行動計画（案）に対する意見募集の実施結果

　第3次久喜市男女共同参画行動計画で定めた目指す姿ごとに、施策の柱、施策の方向、具体的取組み、取組み内容、所管課を示してその内容を明らかにし、男女共同参画社会の実現のためのさまざまな施策を継続的、総合的に推進するため、毎年、実施計画を作成する予定です。