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外来種について

更新日:2023年6月6日

外来種とは

 外来種とは、もともとこの地域にいない生物が、ほかの地域から人為的に持ち込まれた生物のことを指します。現在、日本に生息する外国原産の外来種は約2,000種に達しています。
 また、外来種のなかで、生態系等への被害を及ぼしている又はそのおそれがあるものについては、環境省・農林水産省が「生態系被害防止外来種リスト(約430種)」を作成し、被害等の防止を図っています。
 さらに、生態系等への被害を及ぼしている又はそのおそれがあるものの中で、「外来生物法(特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律)」で指定されたものを特定外来生物と呼び、約140種の動植物が指定を受けています。

特定外来生物とは

 明治時代以降に日本に入り込んだ外来生物のうち、外来生物法により、生態系などに被害を及ぼすものとして指定された生物です。
 外来生物法では、特定外来生物に指定された生物を飼育栽培保管運搬販売譲渡輸入野外に放つなどを原則禁止しており、違反すると罰則があります。

外来種の問題点

外来種が引き起こす問題
捕食 もともとそこに生息していた動物や植物を食べてしまいます。

アライグマ、ブラックバスなど

競合 同じような食物や生息環境を持っている在来の生物から、それを奪い、駆逐してしまいます。 オオキンケイギク、アメリカオニアザミなど
交雑 近縁の種同士で交配が起こり、雑種が生まれていしまいます(遺伝子の汚染)。また、種としての純血と、病気などに対する抗体が失われるおそれがあります。 タイリクバラタナゴ、セイヨウタンポポなど
感染 それまでその場所に存在しなかった他の地域の病気や寄生性の生物を持ち込む可能性があります。 アライグマ、ネッタイシマカなど
どのような影響が考えられるか
生態系への影響 在来の野生生物の減少や絶滅、地域の植生の変化などを引き起こします。
人の生命・身体への影響 本来その地域や国に存在しなかった病気の発症と感染。
農林水産業への影響 野菜や木材などの質や生産量の低下。漁獲量の減少。

外来種被害防止のために

 外来種被害を予防するために、環境省では『外来種被害予防三原則』を提唱しています。

外来種被害予防三原則
入れない 悪影響を及ぼすおそれのある外来種を自然分布域から非分布域へ「入れない」。
捨てない 飼養・栽培している外来種を適切に管理し、「捨てない」(逃がさない・放さない・逸出させないことを含みます)。
拡げない 既に野外にいる外来種を他地域に「拡げない」(増やさないことを含みます)。

注意が必要な外来種

〈動物〉-animalia-

1.アライグマ(特定外来生物)

【学 名】Procyon lotor
【分 類】哺乳網 食肉目 アライグマ科 アライグマ属
【原産地】北米から中米
【侵入地】日本では全国的に分布しています。1960年
     頃に愛知県犬山市の動物園から脱走したアラ
     イグマが野生化したのがはじまりと考えられ
     ています。
【特 徴】頭胴長40~60cm、尾長20~40cm、体重4
     ~10kgで灰褐色の毛色をもち、目の周りから
     頬にかけて黒い斑紋があります。尾には4~
     10本ほどの黒い横縞があるのが特徴です。
【生 態】夜行性、単独性であり、行動圏は1~3kmの
     範囲です。なわばりは持たず、泳ぎや木登り
     が得意で立体的な行動をとります。食性は雑
     食性で、夏は動物質、秋は植物質を多く摂取
     します。環境適応力と繁殖力が高く、全国的
     に広まった大きな要因となっています。

2.ヒアリ(特定外来生物)

【学 名】Solenopsis invicta
【分 類】昆虫網 ハチ目 アリ科 トフシアリ属
【原産地】南米
【侵入地】平成29年5月26日に兵庫県尼崎市で中国・広
     東省広州市の南沙港から出航した貨物船内の
     コンテナの内部で初めて確認されました。こ
     れまで確認されたのは、36件、14都道府県で
     す(平成30年8月23日時点)。
     また、埼玉県内では平成29年8月に狭山市の
     事業場で確認されました。
【特 徴】体長2.5mm~6mm、体色は茶褐色で腹部が
     暗色です。働きアリは多型を示し、大きさに
     連続的なばらつきがあります。腹部の末端に
     は毒針があり、刺されると火傷のような激し
     い痛みを生じ、アレルギー反応(アナフィラ
     キシーショック)によって命の危険がありま
     す。
【生 態】亜熱帯から暖温帯に生息し、草地などの開け
     た環境を好みます。攻撃性が強く、巣などが
     刺激された場合は、多数のアリが一斉に攻撃
     してくるおそれがあります。食性は雑食性で
     節足動物、小型脊柱動物、樹液、花蜜等をエ
     サとしています。アメリカでは公園で多く確
     認されており、縁石沿いを好んで巣を作る習
     性も確認されています。

3.クビアカツヤカミキリ(特定外来生物)

【学 名】Aromia bungii
【分 類】昆虫網 コウチュウ目 カミキリムシ科
      ジャコウカミキリ属
【原産地】南米
【侵入地】埼玉県では、平成25年に、県南東部の草加市
     と八潮市で、クビアカツヤカミキリによるサ
     クラの被害が初めて確認されました。その翌
     年の平成26年に八潮市のサクラで新たな被害
     が確認されたものの、その後しばらく被害報
     告はありませんでした。
     しかし、平成29年になって、県南東部の越谷
     市、県北部の羽生市、行田市、熊谷市、深谷
     市および加須市で、新たなクビアカツヤカミ
     キリ被害が確認され、久喜市でも令和2年に
     初めて被害が確認されています。
【特 徴】体長22~38mm、体全体は光沢のある黒色、
     前胸背板は赤色で側面に頑丈なとげ状の瘤を
     一対もちます。雄の触角は雌よりも長く、体
     長の2倍近くあります。 また、海外では前胸
     背板が黒色の個体も確認されています。
【生 態】幼虫の時期に、サクラ、ウメ、モモ、ナシな
     どのバラ科樹木の内部を食い荒らし、場合に
     よっては寄生した樹木を枯死させます。1~3
     年1化性の幼虫で、樹木内部で成長し、サナ
     となり、6月から7月に成虫として発生しま
     す。
     繁殖力が非常に強く、1匹の雌は一度に100~
     300個程の卵を産むことが確認されています。

〈植物〉-plantae-

自宅の敷地内などで外来植物を見つけた場合は、駆除のご協力をお願いします。

1.オオキンケイギク(特定外来生物)

【学 名】Coreopsis lanceolata
【分 類】双子葉植物 合弁花類 キク科 ハルシャギク属
【原産地】アメリカ合衆国中部・南東部
【侵入地】日本では全国に分布しています。オーストラ
     リアでは侵略的な外来種の一つとされていま
     す。
【特 徴】高さ30~50cm程度の多年生草本で、花期は
     5月から7月頃です。
【生 態】路傍、河川敷、線路際、海岸など日当たりの
     良い場所に生育します。強靭で繁殖力が強く
     在来の野草の生息場所を奪ってしまいます。

2.アメリカオニアザミ

【学 名】Cirsium vulgare
【分 類】双子葉植物 合弁花類 キク科 アザミ属
【原産地】ヨーロッパ
【侵入地】日本では1960年代に北海道で確認され、 北
     海道から四国に分布しています。南北アメリ
     カ、アフリカ南部、オーストリアでも外来種
     として定着しています。
【特 徴】高さ50~150cm程度の越年草または短命な多
     年生草本で、茎葉に鋭い棘を持っています。
     花期は7月から10月頃です。
【生 態】路傍、河川敷、畑地などに生育します。繁殖
     力が強く在来の野草の生息場所を奪うおそれ
     があります。

3.ナガミヒナゲシ

【学 名】Paoaver dubium
【分 類】双子葉植物 離弁花類 ケシ科 ケシ属
【原産地】ヨーロッパ地中海沿岸
【侵入地】日本では1960年代に東京で確認され、 全国
     に分布しています。南北アメリカ、アジア、
     北アフリカ、オーストリアでも外来種として
     定着しています。
【特 徴】高さ20~60cm程度の一年草で、赤から朱赤
     色の花を咲かせます。 花期は4月から5月頃
     です。
【生 態】路傍、河川敷、畑地などに生育します。繁殖
     力が強く、周辺の植物の生育を妨げる物質を
     根や葉から放出する(アレロパシー)ことか
     ら、在来の野草の生息場所を奪うおそれがあ
     ります。

関係リンク

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