みんなで防ごう!児童虐待
更新日:2024年4月1日
こどもを虐待から守るための5か条
- 「おかしい」と感じたら迷わず連絡(通告) (通告は義務=権利)
- 「しつけのつもり…」は言い訳 (こどもの立場で判断)
- ひとりで抱え込まない (あなたにできることから即実行)
- 親の立場より子どもの立場 (こどもの命が最優先)
- 虐待はあなたの周りでも起こりうる (特別なことではない)
あなたしか きづいてないかも そのサイン
全国公募で選定された、令和5年度「児童虐待防止推進月間」標語です。
児童虐待は、家庭という密室の中で行われることが多いために発見されにくいという特徴があります。また、虐待者が保護者など身近な存在である場合には、こどもは逃げたり、自ら救いを求めたりすることが困難となります。
児童虐待防止法では、すべての国民の義務として、虐待を受けたと思われるこどもを発見したときは、市町村の窓口や児童相談所などに連絡(通告)しなければならないと定めています。
連絡(通告)は、こどもを守り、ひいては、虐待者をも救うことになります。
なお、こどもを守ることが優先されるため、医師や公務員などの「守秘義務」違反にはなりません。また、連絡した人が誰かがわからないように、必ず秘密は守られます。
周囲の人のあたたかいまなざしと行動が、こどもを虐待から守ります。
児童虐待とは
本来、こどもをあたたかく守り育てるべき親や親に代わる養育者が、こどもの心や体を傷つけ、健やかな成長や人格の形成に重大な影響を与える行為をいいます。虐待は、こどもに対する著しい人権侵害です。
親が「しつけ」と思っている行為でも、現実にこどもの心や体が傷つく行為であれば、それは「虐待」です。親の立場よりも、こどもの立場で判断することが大切です。
児童虐待の4つの分類
児童虐待は、次の4つに分類されます。
身体的虐待 | なぐる、ける、首をしめる、熱湯をかける、おぼれさせる、タバコの火を押しつける、体を激しく揺さぶる (乳児揺さぶり症候群のおそれ)…など →体に傷や後遺症が残ったり、命そのものが奪われることもあります。 |
---|---|
心理的虐待 | 「産むんじゃなかった」「死んでしまえ」などのひどい言葉で傷つける、わざと無視する、ほかのきょうだいと差別する…など 「こどもの目の前で、夫やパートナーがその相手に暴力をふるうこと(いわゆるDV行為を見せること)」も含まれます。 →心に傷を負い、おびえや不安、うつ状態、無感動・無反応、強い攻撃性などを示すようになります。 |
性的虐待 | 性的な行為を強要する、性器や性交を見せる、ポルノの被写体にする…など →場合によっては望まない妊娠や、異性への極端な嫌悪感を抱くようになるなど、心と体に大きな傷を残します。 |
保護の怠慢・拒否 (ネグレクト) |
食事を与えない、ひどく不潔なままにする、自動車や家に置き去りにする、病気やケガをしても病院に連れていかない、 家に閉じこめる…など 「一緒に暮らしている人がこどもを虐待しているのに、親が見て見ぬ振りをすること」も含まれます。 →発達・成長が遅れたり、極端な場合、栄養失調や脱水症状で死に至ることもあります。 |
連絡(虐待通告)について
通告義務の対象が拡大され、「虐待を受けたと思われる」場合であれば、連絡(通告)が必要です。匿名でもかまいません。
たとえ違っていたとしても、通告者の責任は問われません。また通告者の秘密は守られます。
心配なこどもや家庭を見かけたら、ご連絡をお願いします。
なお連絡(通告)の際には、分かる範囲で結構ですので、次の事項についてお伝えください。
- ア こどもの氏名、性別、年齢、就園・就学状況
- イ 保護者の氏名・住所、家族構成
- ウ 虐待と思われる状況(いつ、どこで、誰から、どんなふうに、どんなことが起きているかなど)
- エ ケガ、あざ等の状況(部位、程度、頻度、健康状態、衣服の状況など)
連絡先 | 電話番号 | 受付時間 | 備考 |
---|---|---|---|
久喜市役所 こども家庭保健課 こども家庭係 | 電話:0480-22-1111 | 月曜日から金曜日(祝日・年末年始を除く) 午前8時30分から午後5時15分 |
市内全域の連絡を受け付けます |
中央児童相談所 | 電話:048-775-4152 | 月曜日から金曜日(祝日・年末年始を除く) 午前8時30分から午後6時15分 |
市内全域の連絡を受け付けます |
連絡先 |
電話番号 |
受付時間 |
備考 |
---|---|---|---|
久喜警察署(命の危険性、犯罪性がある場合) |
電話:0480-24-0110 |
24時間受付 |
久喜・菖蒲・鷲宮地区 |
幸手警察署(命の危険性、犯罪性がある場合) |
電話:0480-42-0110 |
24時間受付 |
栗橋地区 |
児童相談所虐待対応ダイヤル |
電話:189(いちはやく) |
24時間受付 |
最寄の児童相談所につながります |
※検索で来られた方へ
虐待通告先は、お住まいの市区町村、もしくはその地域を管轄する児童相談所(こども家庭支援センター等の名称の場合もあります)となります。
久喜市以外にお住まいの方は、まずはお住まいの市区町村の児童福祉担当課へご連絡ください。
なお児童相談所全国共通ダイヤル 電話:「189」 は全国どこからでも、最寄の児童相談所につながります。
また、命の危険性、犯罪性があり緊急度が高いと思われる場合は、最寄の警察署へご連絡ください。
チェックポイント
以下の様子が見られる場合は、虐待の心配があります。気になる親子がいたら、ご連絡ください。
生活環境 | 室内やベランダ等に、ゴミが散乱していたり異臭がするなど家庭内が著しく不衛生である。 |
---|---|
こどもの様子 | 常に保護者を意識した行動をとる。(顔色を窺う、意図を察知して行動するなど) |
保護者の様子 | 年齢にそぐわない厳しい躾や、必要以上の行動制限をする。 |
(大阪府警察ホームページ「児童虐待を疑う際のポイント」より)
子育ての悩みや問題について
子育て中の方へ
どんなに頑張ってみても、こどもは思いどおりにならないものです。こんなこと、ありませんか?
- どうやって子育てしてよいかわからないで悩んでいる
- こどもがいうことをきかず、いつもイライラしている
- 思うようにいかず、ついこどもを叩いたり、怒鳴ったりしてしまう
- 精神的、身体的に自分のことで精一杯で子育てができない
- どうしてもこどもがかわいく思えない
- 夫やパートナーの理解が得られない
…など
また、お母さんやお父さん自身が小さい頃に虐待を受け、その記憶に苦しめられ、子育てを難しいと感じていたり、子育ての不安がとても大きくなって、こどもに暴力をふるったり、逆に子育てを放棄したくなってしまったりしていませんか?
子育ての悩みを、ひとりで抱え込むのはたいへんです。友達や家族など、誰かに気持ちを話すと少しは楽になります。
身近に話せる人がいなければ、電話や直接会って話を聞いてもらえるところがあります。
子育てのことで悩みがあったら、迷わずに、相談してください。抱え込まずに、誰かにSOSを出すことで、きっと解決策が見つかります。
電話:0480-22-1111
周りの方へ
子育て中の親の話し相手になったり、あいさつや声かけをするなど孤立しないように見守ってください。
皆さんのあたたかいまなざしや声掛けが、子育て中の親子を勇気付けます。
また、近くに「気にかかる親子」がいたり、「もしかして、虐待?」と思ったときには、上記の連絡先までお知らせください。秘密は守ります。
つらい思いをしているおこさんへ
こども虐待とは「こども自身が、耐え難い苦痛を感じること」です。
何も悪くないのに日常的に殴られたり、きょうだいの間でひどい差別があったり、食事をさせてもらえなかったり、怯えが止まらないほど繰り返し叱られたり、身近な人から性的ないたずらや関係を強いられたりということはありませんか?
たとえ殴られなくても、体に傷がつかなくても、心がつらかったら、相談してください。
このページに関するお問い合わせ
こども未来部 こども家庭保健課
〒346-8501 久喜市下早見85番地の3
電話:0480-22-1111 Eメール:kodomokatei@city.kuki.lg.jp
メール送信フォームを利用する