更新日:2024年4月1日
問い合わせ先:文化振興課文化財・歴史資料係
絵画
平成6年3月16日
久喜市菖蒲町菖蒲655
吉祥院
六臂の如意輪観音像で、月輪中宝冠・光背を頂き、岩上の蓮華座に半跏坐しています。如意輪観音はいわゆる観音変化の一つで、如意宝珠と宝輪を持ち、一切衆生の願いを聞くとして古来より広く信仰されてきました。
描写は、金肉身に切金の衣文線、岩は墨皴に金泥線を交えて表しています。これらは、鎌倉時代末期から南北朝時代にかけての特色を良くあらわしています。
画面の上端を補絹していますが、埼玉県内でも数少ない中世仏教絵画の遺品であり、本来数珠を持つべき右第三手を垂下するだけとしている点は流布像と異なっています。
絹本着色如意輪観音像
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