市長のくき☆ぶら訪問「株式会社ペリカン」(令和5年8月3日(木曜))

更新日:2024年4月1日

問い合わせ先:シティセールス課マーケティング係

梅田市長が、令和5年8月3日(木曜)に、株式会社ペリカンを訪問しました。

-会社の概要を教えていただけますか-


原田代表取締役

 当社は、昭和60年の創業以来、大豆や小豆、ひよこ豆などの穀物類の選別事業からはじまり、顧客の要望に応じて脱皮、挽き割り、粉砕、混合などの加工技術に特化して事業を展開し、成長してきました。
 平成9年には、菖蒲工場(久喜市菖蒲町小林)を竣工し、久喜市内での受託加工を行っています。
 現在、当社が取り扱う穀物類は、大豆の割合が多いですが、過去には、米粉が多かった時期やえんどう豆が多かった時期など、時代のニーズによって変化してきました。当社は、いつの時代も他社にはまねすることができないオンリーワンの技術力で、「業界のお助けマン」として顧客のあらゆる困りごとに応えています。
 当社が手掛けてきた受託加工品は、スナック菓子やパン、惣菜、製麺、アイス、畜産物など多岐にわたり、当社の技術力がなかったら、皆様がスーパーやコンビニなどで見かける「様々な商品」がこの世に誕生することはなかったとも言われています。

-大豆の加工について教えていただけますか-


原料を流している様子

 まず、大豆の皮というものは、なかなか剥がれません。また、皮がついていると味が悪くなってしまいます。そこでお客さまから、大豆の皮を100%取ってほしいという依頼から皮をきれいに剥がせる技術「丸大豆を子葉と胚芽と皮に分離する方法」で特許を取得しました。
 当時、大豆の皮を剥く技術は、大豆を割って皮を飛ばす方法しかありませんでした。そこで、当社が開発した技術は、大豆に熱を加え、もみほぐす方法で皮を剥く製法です。この特許技術で、大豆の皮のえぐみが残ることなく大豆本来の味が引き出せるようになりました。

-御社のオンリーワンの技術を教えていただけますか-


特許証

 当社は、平成14年に「無菌全脂大豆粉の製造方法」で特許を取得しました。
 これは、大豆に残る土壌由来菌やえぐみ、豆臭さを取り除き、水溶性タンパク質やビタミン、ミネラルなどのうまみや栄養を損なうことなく大豆を丸ごとパウダーにするという技術です。
 それまでは、豆腐や納豆などの伝統的な製品に使われてきた大豆ですが、無菌全脂大豆粉になったことで、製菓・製パン、スナック菓子、健康食品などへと用途の幅が大きく広がりました。
 さらに、当社が加工した大豆粉の水によく溶けるという特徴を生かし、平成29年には「無菌全脂大豆粉を原料とする醗酵乳製品の製造方法」の特許を取得し、無菌全脂大豆粉を使ったヨーグルトを開発しました。その後、「乳酸菌醗酵大豆食品及び乳酸菌醗酵大豆食品用の乳酸菌」の特許も取得しました。

-全脂大豆粉を使用した自社製品について教えていただけますか-


エクストルーダー

 当社は、特殊加工機械「エクストルーダー」を用いて、初の自社ブランドとなる大豆ミートの食品加工原料「Soy Φ(ファイ)ミート」を開発しました。

 
 一般的な大豆ミートは、油を搾った脱脂大豆が使用されており、脱脂大豆特有の豆臭さが商品開発のネックになっていました。

 


ミンチ状

 これに対し当社の大豆ミート「Soy Φ(ファイ)ミート」は、全脂大豆を用いた「全脂脱臭大豆粉」を原料としているため、豆臭さがなくうまみや歯ごたえのある食感が特徴です。

 ミンチ状の「SoyΦ(ファイ)ミート」を水に戻し、水気を絞って肉同様に調理すれば、唐揚げやハンバーグなどの惣菜や、惣菜以外に新感覚のスナック菓子にも加工が可能です。

 


ミート粒状

 「Soy Φ(ファイ)ミート」を関係者に味見してもらったところ、「おいしい!」と評判が高く、お客さまからの反応も良いです。この製品は、当社の転換点になる製品だと考えています。

-最後に一言お願いします-

 当社の「全脂大豆粉」は、大豆特有の豆臭さもなく味は抜群です。この「全指大豆粉」を使用した販売会社を立ち上げ、「Soy Φ(ファイ)ミート」を中心に、「全国」そして「世界」へと展開し、この技術を世界に向けて発信するとともに、安価で栄養価の高い「Soy Φ(ファイ)ミート」で、より多くの人たちに「健康」を提供していける会社を目指したいと考えています。


本日は、ありがとうございました!

このページに関するお問い合わせ

市長公室 シティセールス課
〒346-0022 久喜市下早見85番地の1
電話:0480-22-1111
Eメール:city-sales@city.kuki.lg.jp

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