市長のくき☆ぶら訪問「株式会社エフテック」
更新日:2019年12月11日
問い合わせ先:久喜ブランド推進課久喜ブランド推進係
梅田市長が、平成30年8月28日(火曜)に、株式会社エフテックの本社・久喜事業所(菖蒲町昭和沼19)を訪問しました。
-これまでの会社の沿革を。
福田代表取締役社長
株式会社エフテックの歴史は、昭和22(1947)年7月、埼玉県草加市で福田製作所を創業したのが始まりです。
昭和34(1959)年10月に本田技研工業株式会社のスーパーカブというオートバイ(自動二輪車)の部品を製造し、取り引きを開始しました。以来、約60年にわたり、自動車の進化に応じた足回りの高機能部品を自動車メーカーに供給しています。
昭和53年(1978)年12月、この久喜菖蒲工業団地に本社と事業所を移転しました。2000年代からはグローバル展開を拡大し、国内外から受注を獲得しています。
久喜市から世界へ、グローバルな進化を遂げる
梅田市長
-グローバル化の効果と狙いを教えてください。
自動車メーカーは世界へと生産拠点を広げています。当社では、自動車メーカーに歩調を合わせ、より効果的な製品供給を行うため、昭和61(1986)年から海外拠点を構築しており、現在、世界8か国に11の生産拠点と6の研究・開発拠点があります。
今後も、世界の自動車メーカーのあらゆるニーズに対して最適の提案ができるよう、組織機能の強化を図っていきたいと考えています。
自動車の「走る」「曲がる」「止まる」を支える
-自動車の足回りの高機能部品とは、どのようなものですか。
具体的には、フロントサブフレームという、自動車前部の一番下にある骨組みで、エンジンを載せサスペンションを支える部品や、自動車後部の車軸、サスペンション、ブレーキペダルやクラッチペダルといった部品です。当社は、これら自動車の運動機能を支える重要保安部品を中心に、自動車メーカーに送り出しています。
また、当社が製作するフロントサブフレームには、「FSW」という技術を発展させた新技術を用いており、車両運動性能の向上に貢献しています。
フロントサブフレームの展示
部品の説明を受ける梅田市長(右)
世界初の溶接技術で自動車産業に貢献
-FSWの技術とは、どのようなものですか。
摩擦により柔らかくした接合部を練り混ぜることにより、異なる素材を接合する技術のことを、
当社では、スチールとアルミという種類の異なる金属の接合技術を開発し、世界で初めて、フロントサブフレームに適用しました。この技術により、軽量化のみならず強度化も実現することができるようになりました。
工場見学ルートの説明
工場内での作業の様子
世界のライバルと切磋琢磨し、さらなる成長へ
懇談の様子
-自動車業界では、技術の革新が目覚ましいと聞いています。
受注前の段階で開発についてのコンペティションがあり、そこでいかに勝っていくかというのが重要です。
自動車の足廻り部品に携わっている会社は世界でも数が限られておりますので、それぞれの会社がどのような動きをしているかというのは常に関心を持っています。そして、それぞれの自動車メーカーが求めることを的確に捉え、最適なものを提供するために日々努力を重ねています。
最も重要なのは、人材の確保と育成
子育てサポート企業などの認定証
-多くの企業で、人材確保に苦労していると聞いています。
当社でも、採用や人材育成が一番重要だと考えております。若い方がなかなか集めにくいものですから、高校や大学の方々に対して職場体験や説明会を行うなどの取り組みをしていますが、それ以前に、私どもが作っている製品自体が一般の目に触れる機会が少なく、どういう事業に携わっているのかご存じないという方が多くいらっしゃいます。当社がどのような活動をし、どのような魅力を持った会社なのかを主体的に周知し、また、周知していただけるよう、努力していきたいと考えています。
そして、幅広い世代の社員が活躍できる職場づくりにも取り組んでいます。特に当社は、出産後の女性の復職率が非常に高く、子育てと仕事の両立を支援している企業として、厚生労働大臣から「子育てサポート企業(くるみん)」の認定を受けています。また、埼玉県の「多様な働き方実践企業」や「シニア活動推進宣言企業」にも認定されています。
地元への感謝の思いを形にする地域貢献活動
-独自の取り組みについて、お聞かせください。
埼玉県の「企業の森づくり事業」への参加や奨学金の給付などの社会貢献活動、久喜菖蒲工業団地のクリーンアップや工場見学の受け入れ、市内イベントへの参加などの地域密着型の活動を積極的に行っています。
久喜市は非常に交通のアクセスが良い場所ですので、近隣からだけでなく、県外から出勤している社員もいます。これからますます久喜市というロケーションが埼玉県の中でも注目され、発展していくと感じますし、ここで事業を展開できて幸いだったと思っています。
「真の“グローカル”カンパニー」へ
本日は、ありがとうございました!
-今後の経営にかける思いをお願いします。
当社が草加市から久喜市に移り住んで早40年が経ちました。その間、幾多の困難にも直面してきましたが、地元の皆様との出会いがあり多大なご支援をいただき、おかげさまで社業発展の階段をここまで登ってくることができました。
埼玉で生まれ、育ち、そして地域社会の皆様に育てていただいているという感謝の思いを抱きながら、今後も、埼玉県、そして久喜市に本社を置き、自動車部品業界をリードしていくことができるよう、独自の開発技術力と生産技術力をフルに発揮し、グローバルな事業発展に取り組んでいきます。久喜ローカルを代表し、世界への翼を広げ全世界の地域社会へも貢献できるような、地元に根付いた「真の“グローカル”カンパニー」を目指して安定成長を続けていきたいと思っています。
このページに関するお問い合わせ
環境経済部 久喜ブランド推進課
〒346-0192 久喜市菖蒲町新堀38番地
電話:0480-85-1111 Eメール:kukibrand@city.kuki.lg.jp
メール送信フォームを利用する
