市長のくき☆ぶら訪問「株式会社イサミ」

更新日:2024年4月1日

問い合わせ先:シティセールス課マーケティング係

梅田市長が、令和4年10月11日(火曜)に、株式会社イサミを訪問しました。

-会社の沿革をお願いします。

磯代表取締役社長の写真
磯代表取締役社長

私どもは昭和27年に武道、格闘技用品の製造メーカーとして創業しました。久喜市には本社工場があり、武道や格闘技で使われる道着や帯などを製造しています。隣接する加須市にも工場があり、革製品のグローブやミットなどを製造しています。また、販売の直営店が東京都新宿区や神奈川県横浜市、愛知県名古屋市、大阪府大阪市、福岡県福岡市、兵庫県神戸市に6店舗ございます。このほか、韓国ソウルにも店舗を出しています。

世界の格闘家、武道家に認められる製品

-柔道の有名選手の写真とサインが飾られていますね

オリンピック出場選手の写真とサインの写真
オリンピック出場選手の写真とサイン

当社は、毎年、有名スポーツブランドの柔道着も作らせていただいております。この写真とサインは、柔道オリンピック出場選手のものです。

ひとつひとつ職人さんの手によって作られる製品

-ここではどのような作業をされているのですか

裁断された生地を縫製する作業の写真
裁断された生地を縫製する作業

こちらでは、空手などに用いられる道着を製造しています。今、行っているのは、型紙で切り抜かれた生地を縫製する作業になります。
以前は、反物を厚く重ねてから裁断を行っていたのですが、現在はフルオーダーが多く、ひとつひとつ作っています。
これからは縫製と裁断の技術を持つ職人が減っていく時代ですが、私たちは、これまで培ってきた縫製と裁断の技術を繋ぎ、今後も武道・格闘技のメーカーとしてこの会社を継続していこうという気持ちを持って、職員一同が協力しながら製品づくりに取り組んでいます。

-刺繍も、こちらの工場で入れているのですね

コンピューター刺繍機の写真
コンピューター刺繍機

こちらでは、コンピューター刺繍機を使い道着や帯などに刺繍を入れています。
当社は、全国各地の道場で使用されている団体名や個人名を道着や帯などに加工しておりますが、入れる刺繍は道場ごとに異なります。こちらでは手書きの団体名や個人名などもコンピューター刺繍機に読み込ませ、修正などを行った後、作成することが出来ます。

-こちらの機械は何をするためのものですか

これは、帯を作るためのミシンです。今は、黒帯を作っているところですが、ご覧いただいているのは空手用の黒帯に芯を入れる工程です。
当社では、空手のほか、柔術や柔道で用いられる帯も作成しています。

帯用のミシンの写真
帯用のミシン

―帯を作るときには、どのようなことに心掛けているのでしょうか

説明を受ける梅田市長の様子
説明を受ける梅田市長

帯は締める時にねじれたりするため、厚さを均一にする必要があります。帯の作成工程では、この厚みに最も注意を払っていて、職人が帯を一本一本手で触り、厚みを確認しながら作製しています。当社では、納得のいく帯を作成するために、これまで何千回と試作を繰り返して、現在使っている芯にたどり着きました。

-製品を機械の上に通していますが、何をされているのですか

検針をする様子の写真
検針をする様子

検針をしているところです。縫製作業をしていると、どうしてもミシンの針が折れてしまうことがあります。そのようなものが製品に残ったまま出荷され、使用されてしまうとお客様が怪我をされることがあるため、製品を一点一点、検査をしているのです。

国内生産だからできる細やかな対応

ー久喜工場では、道着や帯の他にどのような製品を作られているのですか

サンドバックの製造工程の写真
サンドバックの製造工程

サンドバックに拳を添える梅田市長の写真
サンドバックの感触を確かめる梅田市長

サンドバックを作っています。サンドバックという名前から、その中身を、砂と思われる方もいるかもしれませんが、実際には、布を詰めて作っています。サンドバックの固さも購入されるお客様毎に好みがございますので、お客様のご要望に応じて固さや蹴ったときの感触を調整することができます。最近は、新型コロナウイルス感染症の影響かもしれませんが、ご自宅に置かれる方からの注文も増えまして、プロアマ問わず様々なニーズに対応しています。
当社のサンドバックは素材から製造まで全て日本製なのですが、この業界でも、自社工場を持っている企業は少ないです。お客様のご要望に、きめ細かに対応できることは当社の強みです。

長年培ってきた技術を後世に繋ぐ

―最後に一言お願いします

磯代表取締役社長と梅田市長の写真
本日はありがとうございました!

この業界には競合他社もありますし、今後、新規参入する企業もでてくると思いますが、私はそのことを否定的に捉えていません。多くの企業が新規参入し、お互いが切磋琢磨することで、市場の拡大や技術力の向上が期待できると考えていますので、日本の武道・格闘技の心を持った企業が増えてくれることを願っています。アパレルの世界でも、原宿などで見られるファッションを若い世代が繋いでいくことで、文化として残り、産業としても途絶えることなく継続されているのだと思います。私どもは武道・格闘技用品の製造メーカーとして、今後も同業他社と武道・格闘技の世界を盛り上げるとともに、これまで長年にわたって培ってきた技術を後世に残すことで、日本の若い世代が生産というものに興味を持つような未来に繋げていければと思っています。
また、久喜市の企業として、青少年の健全育成や地域貢献などにも協力してまいりたいと考えています。

このページに関するお問い合わせ

市長公室 シティセールス課
〒346-0022 久喜市下早見85番地の1
電話:0480-22-1111
Eメール:city-sales@city.kuki.lg.jp

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