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企業訪問「株式会社埼玉原種育成会」(平成29年9月26日(火曜))

更新日:2018年5月10日

企業訪問 レポート

平成29年9月26日(火曜)に株式会社埼玉原種育成会(菖蒲町新堀2616番地)を訪問し、現場見学と懇談を行いました。同社は、昭和34年創業以来、きゅうり、メロンの育種や栽培をはじめ、特にきゅうりの育種では、国内トップクラスの実績を誇り、お客様のニーズに応えるべく、更なる品種改良に邁進している企業です。

生産者や消費者に喜ばれる品種の育種・開発をしています
生産者や消費者に喜ばれる品種の育種・開発をしています

市長 どのような品種を取り扱っていますか。

社長 創業は昭和34年になります。埼玉原種育成会の会社としての創立は、それから10年後の昭和44年になります。当社の主力は、きゅうりに特化した品種開発を続けています。その後、きゅうりに接木する台木カボチャ(食用ではない)、平成に入り同じウリ科のメロンを育種開発をしています。

会長 昭和30年代に入ると、景気回復、経済力の向上とともに生活がどんどん変わってきて、真冬高値だったきゅうりが庶民にも食されるようになってきました。昭和30年代中頃、夏の食味食感のきゅうりを冬でも作れるように品種改良しまして、それが瞬く間に全国に普及しました。

市長 きゅうりの品種開発ではどのような品種が求められているのですか

社長 現在国内で販売しているきゅうりの品種数は100を超えています。見た目は同じきゅうりでも、生産者が好むタイプ、地域、栽培時期で分かれており、年々求められる品種が多様化しています。近年生産者の高齢化、異常気象もあり栽培が難しくなっており、栽培作業の省力化、それに伴う病気に強い(消毒作業が軽減される)品種の育成、開発に力を入れています。

市長 とげの無いきゅうりも品種改良によるものですか。また、きゅうりは生で食される印象が強いですが、外国でも食べられていますか。

農場長 きゅうりは本来とげがあるものなのですが、無いものを好む消費者もいます。とげの無いきゅうりは流通の都合上作られたもので、消費者が求めたという訳ではありません。

会長 外国でも生で食する場合が多いですね。現在は国内が主なマーケットですが、海外にも輸出しており、東南アジアを中心に、北米、中東にも輸出をしています。ただ、国内と海外で食されているきゅうりは種類が違い、海外では日本のきゅうりより短く、太く、色も淡いタイプもあります。

市長 きゅうりの収穫の日数はどのくらいですか。

会長 花が咲いてから収穫するまでの適期は10日くらいです。冬春の時期でも2週間くらいで食することができます。きゅうりは、種を蒔いてから50日くらいで花が咲き、一番早く実をつける野菜です。また、成長が早いということは、収穫が必ずしも一日一回じゃないということでもあります。朝収穫して、夕方も収穫をしなければならないので、その間は休みがありません。

市長 きゅうりの出荷はどのように仕分けしているのですか。

農場長 埼玉県の規格に合わせて8種類に分けています。県別に規格があります。弊社は埼玉県に出荷するよう分けています。長さと重さが基準になります。

農場長 今の時期は、7・8月に蒔いた種の収穫時期です。ビニールハウスは、意図的に構造・面積・被覆物が異なるものを設置しています。これは国内各地区の気候を再現しており、全国の縮図とも言えます。被覆物も、ポリオレフィン系フィルム・塩化ビニールフィルム・フッ素系エフクリーン・硬質フィルム・ガラスなど様々な種類があります。

市長 どのような用途で使い分けているのですか。

農場長 ビニールは数年で張替える必要があります。ポリオレフィン系フィルムは5年以上、フッ素系エフクリーンは20年以上、ガラスは割れなければ半永久的に使用することができます。耐用年数と張替えの手間や費用等を考慮し、被覆物を選択しています。

農場長 種が入っているきゅうりですが、重さは1.5キロから2キロくらいあります。毛糸がついているのは交配したという印です。

市長 交配はどのように行っているのですか。蜂が受粉するのですか。

農場長 手作業で交配を行っています。前日取った雄花は翌日花粉が出てきますので、花をむしり取って雌花につけます。蜂だと交配させたい花以外にも受粉させてしまうので、人の手で交配作業を進めています。

市長 きゅうりを栽培する中で、温度管理や病気対策など、ご苦労が多いのではないですか。

社長 この20年で色々な意味で野菜生産は変わってきました。消費者から見るとあまり変化が分からないかもしれませんが、我々や生産者から見ると、大分変わってきました。ここ最近ですとやはり病気に強い野菜でないといけないです。気候変動が激しいし、去年と同じ天気はほぼない状況だし、長期天気予報も当たらないこともあります。今年も猛暑、酷暑だと言われながら、実際は日照不足ということでした。私は生産者には天候の振れ幅が大きいという話をします。大雨が降れば「湿気が多く病気になる」、乾燥すると「水をあげても乾いてしまい、木が育たなくて弱って病気になる」、また、ウイルスを持っている虫が非常に多くなってきていて、肉眼でなかなか見えません。網戸より細かいものでないと防げないようになっています。総体的に生産者が求めているものは、以前はたくさん量が取れて、形が良いものでしたが、現在は作りやすいということで、病気に強いものが求められています。

市長 農産物も輸入品が増えてきたから、ヒアリみたいに外国の虫が入ってきてしまいますね。

社長 きゅうりの病原体となる菌の入り方としては似ていると思います。きゅうりは、インド北部、ヒマラヤ山麓原産と云われ、日本では平安時代から栽培されているとされます。胡瓜の「胡」という字は、シルクロードを渡ってきたことを意味しています。

会長 また、生産者の高齢化、土の疲弊と悪い条件が揃ってきています。自分たちが生産したものより、さらに良いものを作ることが出来るように心がけないと、業界では生き残れません。業界で一番になったとしても、自分の品種を凌駕するものを作り続けないと、いずれ他社に負けてしまうのです。その点は、スポーツ選手に近いかもしれません。

市長 自分の記録を塗り替えていかなければならないわけですね。そのためにも品種改良の開発を進めているんですね。今後の夢や目標は何ですか。

社長 基本的に求められる内容(品質、病気に強い、収量が多いなど)は同じなので、そこに向かい生産者、その先の消費者に貢献できる品種を開発すること努力していくことが弊社の目標であり、理念としています。

市長 本日は、ビニールハウス内で栽培中のきゅうりの生育状況や品種改良の取り組みについてなど、貴重なお話を聞くことができました。
埼玉原種育成会様におかれましては、新品種の改良の進む中、きゅうり青果市場のビックマーケットを制することで、企業基盤を確立させるとともに、収穫する生産者と積極的にコミュニケーションを図りながら、品種開発に生かしていることに、大変感銘を受けたところでございます。
これからも、優れた技術と経験を活かし、品種改良された、きゅうりやメロンが、今後一層、地域の皆さんに信頼され、喜ばれますよう、野菜育種の第一人者として、更なる発展を期待しております。
本日は、ありがとうございました。

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