市指定　榎本家文書

問い合わせ先：文化振興課文化財・歴史資料係

古文書

平成11年4月1日

久喜市久喜中央

個人

　榎本家は、土地経営のほか醤油醸造業・酒造業・質屋などを営み「久喜の榎善」として近郷近在まで知られた豪商であり、また、郷学遷善館の世話役として、その運営にも貢献しました。
　近代になってからは、戸長・町長・市長を勤め、日本鉄道会社の久喜駅誘致、郵便事業への参画、久喜銀行の設立などのほか、久喜小学校・高等小学校等の敷地や言揚学舎の援助など教育の発展にも尽力していました。
　このような豪商としての経営や教育への貢献などの記録である榎本家文書は、近世1065点・近現代2061点の計3123点で構成され、久喜市の近世・近現代の歴史を解明するうえで貴重な資料といえます。

• 久喜市史編さん室　1989年　『諸家文書目録（2）』久喜市史調査報告書第12集